【ルートレター】レビュー(プラチナトロフィー獲得後)
このレビューはネタバレを含みます。
詳しい内容を知りたくない方はご遠慮願います。
概要
「角川ゲームミステリー」シリーズの第1弾。
第1弾って、2016年発売なのに第2弾はどうしたのよ、とか思っていたらちゃんと発表されていましたスミマセン。第2弾「ルートフィルム」は2020年4月23日から2020年7月30日発売予定へ延期されていました。
このシリーズ、タイトルに「ルート」をつけていくんですかね。
ルートレターは島根県が舞台となっていて、実在する名所や繁華街を移動しながら謎を解いていくミステリーアドベンチャーゲームです。製作総指揮の方が島根県出身で、県の協力の元製作されたそうです。
島根には何度も旅行してるので、行ったことのある場所が出てくると少しテンションが上がります笑
ちなみに主題歌は島根県出身の竹内まりやさんが作曲。
ストーリー、システム
東京の設計事務所に勤めていた主人公中村貴之(改名可能)は、独立を機に退社。実家の改築に伴って帰省したところ、高校時代の文通相手だった少女文野亜弥との手紙の束を発見する。
Wikipediaより
その中にあった消印のない11通目に書かれた「人を殺してしまいました。罪を償わなくてはなりません」という内容が気になり、気楽な一人旅を兼ねて島根に向かう。
ところが、島根で彼を待っていたのは「文野 亜弥」という少女は「15年前には既に故人だった」という衝撃の事実だった。文野亜弥を名乗っていた文通相手の少女と再会するため、手紙で紹介されていた様々なあだ名を持つ友人たちを発見するため、貴之は島根を奔走する。
だが、15年を経て「マックス」こと貴之が現れたことに、当時の同級生たちは露骨に警戒して口を噤み、特に文通相手については堅く口を閉ざす。
やがて、貴之は身辺を狙われるようになる。
システム的には典型的なアドベンチャーゲームで、マップ上で場所移動をし、あたりを調べたり、人と会話したりすることによって新たなフラグが立ち、話が進んでいくというもの。そして、文通相手の友人を見つけるとそこから選択肢を選び情報を聞き出していきます。しかし、簡単には教えてくれないのでどうすれば話してくれるかを考え、いろんな面からアプローチしていくのですが…。逆転裁判風かなぁと思ったら大間違い。
この主人公、性格が悪い。
口も悪い。
初対面の人に向かってため口で話すわ、お前呼ばわりするわ、挙句の果てに相手の弱みにつけこんだり、挑発してヤケにならせたりと、手段を選ばないやり口で文通相手についての情報を聞き出していく始末(笑)イヤ、ワラエナイ
推理モードという名の脅迫モード。
あと少しで情報を聞き出せそうとなったら始まる「マックスモード」でとどめの暴言をぶちまけて、めでたく情報収集完了。なんじゃこりゃ
シナリオは章ごとに区切られていて、章の合間に当時の文通を再現した回想パートが入り、ここでどんなことを手紙に書いたかによって分岐のフラグが立ちます。
「文野 亜弥」になりすまして主人公と手紙を交わしていたのは「吉岡 栞」という名の少女だった。彼女は何故そんなことをしたのか?同級生たちが隠していることとは?
その理由と背景が手紙でやりとりした内容によって分岐し、異なる結末を迎えます。
クリア後はスキップが可能になるので周回するのはかなり楽になるのでプラチナトロフィー獲得もはかどります。
トロフィーについては、全ルートクリアとアイテム収集、「調べる」を200回、しまねっこを10回以上見つける、
といった、内容的にも全エンディングを見ようとしていたら自然と獲得できる容易なものばかりです。
良かった点・悪かった点
良かった点
・1度クリアするとスキップが出来るため、周回が苦痛に感じない
・キャラクターが可愛い
・最近あまりない某かまいたちの夜のようなミステリーアドベンチャーゲーム
・ストーリーのボリュームも丁度よく、途中だらけない展開
・マルチエンディングでどれも似通っていない異なった結末を迎える
悪かった点
・主人公の性格、口が悪い(感情移入出来ない)
・同級生のあだ名がいじめレベル(さすがにビッチはちょっと…)←後述
・推理モード、マックスモード共に脅迫に近いレベルで強引に口を割らせている感がハンパないので、もう少し違ったアプローチの仕方で解決できると良かったかな
感想
この手のノベルゲーは一切興味のない私ですが、某かまいたちの夜のようなミステリーであったことと、共にプラチナを競う友人のお勧めもあって安いタイミングを見計らい購入。
元々ミステリーやサスペンスは好きなので、特に作業性も感じることなくプラチナトロフィー獲得まで周回出来ました。
キャラクターの絵も可愛く、マルチエンディングも全く違った話の展開になったりと個人的には楽しめました。
ただ、前述したとおり主人公の言動や行動に難有りで感情移入は出来ませんでした。
横柄な態度に、真相を知る為には面識のない相手でも弱みにつけこんで情報を聞き出したりと、見知らぬ土地で無茶苦茶なことをしでかします。33歳にもなって初対面の人に向かってため口とか頭おかしい。
そして最も衝撃だったのは、文野 亜弥に関わる同級生のあだ名。
メガネ、サル?
で、デブ?
チビ、ガリ…
び、び、ビッチ!?
そして、平然とヒロインは手紙を通してそのあだ名を呼びます(;^ω^)
しかも1人だけ特別待遇で「親友」と呼んでいます。なんじゃこの格差
そういえば、このゲームの評価や感想をネットで目にした中に、主人公の人間性やあだ名などに触れ「脚本家は相当性格が悪いのでしょうか」といった内容のレビューもあり、確かに頷けました。
でもこれ、完成してプレイした時に違和感とか覚えなかったのかぁって気になりますよね。これでオッケー出したの?って。
ストーリーやほかのキャラクターの魅力などは悪くないと思うので、非常に惜しい作品。
なんだかんだ悪いところばかり挙げましたが、個人的な好みで言うと好きなゲームです。久しぶりにこのジャンルのゲームをしたことも補正があると思いますが。
ミステリーが好きな人にはオススメしたいです。
逆にミステリーとかあまり興味なくて、キャラクターに惹かれてプレイするとイマイチかも…。
そしてプラチナトロフィーが容易に獲れる点もトロファーには嬉しいところ。
回収するエンディングは異なるし、スキップできるし、作業感ゼロでトロコンです!
外出自粛が続く中、中古で値も下がっていますし少し前のゲームですが、興味が湧いたらぜひプレイしてみてくださいね。
総評
プラチナトロフィー獲得難易度
★☆☆☆☆
文句なしの1。全エンディングを見る過程でほぼ獲れます。
クリア後、スキップ可能になるのはデカいです。周回しても時間はそこまで掛かりません。
オススメ度
★★★☆☆
2.5よりの3。ミステリーアドベンチャーというジャンル上、万人受けはしませんし、主人公がこの性格なので客観的に見てこれくらいが妥当かと。ホントもったいない。
と、マイナスなことを多く書きましたが、個人の好みで言うと★4つくらい付けたいです(笑)
現在、√Letter Last Answerなるものが発売しており、こちらは本作に実写版モードと追加シナリオを含んだ完全版のようなものになっています。この夏には第2弾のルートフィルムも出るので、そっちが気になる方も第1弾の本作をプレイした雰囲気を味わってみてはどうでしょうか。
これが問題のあだ名。
ちゃっかりあだ名の前にヨイショしてからのディスってます。
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