@-webkit-keyframes bgslide { from { background-position-x: 0; } to { background-position-x: -200%; } } @keyframes bgslide { from { background-position-x: 0; } to { background-position-x: -200%; } } .wpp-widget-placeholder { margin: 0 auto; width: 60px; height: 3px; background: #dd3737; background: -webkit-gradient(linear, left top, right top, from(#dd3737), color-stop(10%, #571313), to(#dd3737)); background: linear-gradient(90deg, #dd3737 0%, #571313 10%, #dd3737 100%); background-size: 200% auto; border-radius: 3px; -webkit-animation: bgslide 1s infinite linear; animation: bgslide 1s infinite linear; }

【マン・オブ・メダン】レビュー(プラチナトロフィー獲得後)

2020年3月7日ゲームレビューPS4ゲーム, トロフィー, レビュー

注意

このレビューにはネタバレを含みます。
詳しい内容を知りたくない方はご遠慮願います。


感想

結論として、個人的には非常に楽しめました。
B級ホラーのベタな展開や演出など。前作Until Dawnと比べるとグロ要素は皆無ですが、ビックリ系ホラーとしてはすぐれた作品だと思います。ただ、B級ホラーが好きかどうかで人によって評価も変わってくるかと。
また、周回を前提としているため1周が短く、1度クリアしたらいいやという人には向いてないかも。グラフィックが非常に美しい。
周回が苦にならない、B級ホラー映画が好きという人には特におすすめです。

総評

プラチナトロフィー獲得難易度 ★★☆☆☆
オススメ度 ★★★★☆

結局どういう話だったのか?

不気味な漂流船にたどり着いた登場人物たちの前に現れる様々な怪奇現象。
一見、幽霊船のお話のように序盤は思えますが、そういう超自然現象なことではなく、その正体は毒ガスによる幻聴・幻覚が引き起こしたものだったのです。
第2次世界大戦時に「満州の隠し財宝」と呼ばれる軍事用の毒ガス兵器がオーラン・メダン号で輸送中に落雷が原因で船内に漏れ出してしまったことが全ての始まりです。これにより、精神に異常をきたし幻覚・幻聴の症状が現れ船内で兵士たちが同士討ちを始め、誰もいなくなったと考えられます。
人体実験も行われていたその毒ガス兵器の存在を隠すために「満州の隠し財宝」という名で呼ばれていたものが、現代になって本当の宝だという噂が広まったのでしょう。
その噂を信じていた漁師たちが付近にスキューバダイビングをしにやって来たコンラッド達から噂の情報を入手しようと、少々荒い、いやだいぶ荒い強引な方法でジャックしちゃったわけです。やりすぎだろ…
ですが、いくらお宝目当てとはいえ、たかだか漁師がこんな手荒で完全に犯罪アウトな行動を起こすからには、よっぽど確信を持っていたのでしょう。コンラッドがお金をばら撒いて挑発したことも影響しているとは思いますが、もし財宝の情報が見つからなくてもお金持ちと思って誘拐も視野に入れていたのでしょうか?こうなるとやはり、原因はコンラッド…(;^ω^)

そして、運よく全員助かったとしてもデューク号で脱出できなかった場合、無線で軍に救助を要請していたら秘密漏洩を防ぐ為、その後捕まってしまうという結果に…。運悪く、うっかりオーラン・メダンの名前を無線で伝えてしまっていたら、ヘリで救助されることなくその場で全員射殺されてしまいます。口封じコワイ。

随所に散りばめられたプチホラー演出

作り手がホラー映画好きなんだなぁと感じる演出が多数あります。
例えば、移動していて場面(視点)が変わる一瞬に人が映り込んだり、急に物が落ちたり、死体が動いたりといった「いかにも」なホラー映画のような演出が散りばめられており、カメラアングルも良い感じに雰囲気を出しています。
そしてこのゲームには、キュレーターと呼ばれるダンディーなおじ様がいます。彼はストーリーの途中途中に現れてプレイヤーに「登場人物の運命はあなたにかかってるのよ」という選択肢の重要性を説明してプレッシャーをかけてきたり、助言じみたことを言ってきたり、言わばUntil Dawnの精神科医ドクター・ヒルのような役割を果たしています。
その彼がプレイ中、ゲーム内で頻繁に現れるのです。様々な場面にコッソリ映り込む自己顕示欲の強さ。周りに目を向けていると思わぬところに映り込んでるかも?

周回について

冒頭でも触れましたが、このマン・オブ・メダンは1周が短く、1周するだけでは本来のこのゲームの面白さを知ることが出来ません。
例えば、キュレーターズカットと呼ばれる無料DLCの追加モード。このモードはストーリーはソロストーリーと同じですが、注目すべきは操作するキャラクターが異なるという点。これにより、この時あのキャラクターはどういう気持ちからこの言葉を選んだのか、どういう状況にいたのか、など同じストーリーでも違う視点からだと見えなかった部分も知ることができます。当然、ソロストーリーでは行くことが出来なかった場所にも行け、知ることが出来なかった秘密や絵画を回収することが可能になります。
私としては、ソロストーリーとキュレーターズカットをプレイして初めてマン・オブ・メダンをプレイしたと言っても過言ではないと思っています。
ソロストーリーとキュレーターズカットでプレイした後は、1週目で選ばなかった選択肢を選ぶことで違った展開になりエンディングも変わってくるので、どんな展開になるか楽しみながら周回できますね!…と言いたいところなんですが、周回前提の作りに対して仕様が少し不親切なのです。
一番欲しいであろう既読スキップ機能。これがありません。同様にムービーシーンのスキップも出来ず、フローチャートのような親切なものも当然ありません。さすがにチャプターセレクトはあるのですが、チャプター内でもう少し細かい区切りになっていたら良かったと思います。
それでもエンディングの多さや、好感度による会話の内容の変化、プロローグの出来事がプレイ中にしっかり反映されていたりと作り込みには感心しました。

展開の変化

選択肢によって展開が変わっていくのですが、ストーリーの大元は変わりません。
1.デューク号がジャックされ、メダン号に連れていかれる。
2.船内を探索、漁師達から逃げつつディストリビューターキャップを取り戻そうとする。
3.デューク号で脱出、もしくは軍にヘリで救助あるいは射殺される。
このシナリオ自体は変化しませんが、選択肢によってともに行動する仲間が増減したり、進行するチャプターが変わっていきます。
例えば、序盤にコンラッドがボートで逃げるシーン。まさかあのまま本当に離脱してエンディングまで出てこないとは思いませんでした(汗
コンラッドがいなければ、「グラマーガール」のチャプターは省略されますし、ブラッドがボートで見つかっていればチャプター「エコー」に話が進み、見つかっていなければチャプター「友人を探して」が出現するなど、途中の展開は大幅に変わります。
そのフラグを自分で見つけるのも楽しさの1つですよね(ゲーマー目線)

プラチナトロフィーガイド

ここではなるべく周回を最低限に、少しでも効率よくプラチナトロフィーを獲得したい!という方向けに私なりの方針を簡単に説明していきます。もちろんもっと効率的な方法はいくらでもあると思うので、あくまで一例として参考までにお考えください。

オンライン必須はフレンドとCo-opモードでクリアすることが条件の「協調精神」1つのみ。

最初から最後まで通してプレイしないと獲れないトロフィーは、

・「船が出てくるあの映画のように」(ムービーナイトのストーリーをクリアした)
・「協調精神」(共有ストーリーをクリアした)
・「一匹狼」(ソロストーリーをクリアした)
・「直感を信じろ!」(「ハート」の決断をすべて選択した)
・「あらゆる可能性を」(「ヘッドの決断をすべて選択した)

の5つ。
なのでプラチナトロフィーは最短でも3周+αとなります。

  • 特定の人物の関係性を最高まで上げる系のトロフィーはシェアストーリー(オンラインCo-op)が獲りやすいのでそれを意識しつつ、ハートもしくはヘッドの決断を獲得してクリアする
  • ソロストーリーでハートもしくはヘッドの決断を獲得してクリアする
    (ソロかムービーナイトどちらかで全員生存でクリアする)
  • ムービーナイトでハートもしくはヘッドの決断を獲得してクリアする
  • 全員生存ルートではオーラン・メダンの名前を無線で伝えておき、ディストリビューターキャップを取り戻してデューク号で脱出。直前のチャプター「心の問題」のセーブデータをバックアップしておき、ディストリビューターキャップを壊して軍のヘリが到着して生存者ゼロを獲得
  • 残りのトロフィーをシーン選択から獲得していく

キュレーターズカットはシェアストーリーのソロ版。なので、シェアストーリーで回収し損ねた絵画や秘密はキュレーターズカットで回収可能です。
個人的に獲りづらいと思ったのは、
「男万歳!」男性だけが生き残った!
「女子力!」女性だけが生き残った!
「がってんだ、船長」フリスの傲慢な性格をアンロックした
の3つですかね。
「男万歳!」と「女子力!」は、誰がどこでどうやったら離脱するかのフラグがわかるまで時間がかかりました。
「がってんだ、船長」はチャプター「儀式」でフリスが一旦船外に出た後、正常なままでいられるかどうかの条件が未だわかっていません…。チャプター「プレッシャー」に進めさえすれば獲得は簡単なのですが…。
ちなみに「ヘッドの決断」、「ハートの決断」とは選択肢の文字の背景によく見ると「脳のアイコン」と「心臓のアイコン」が表示されています。このアイコンで最初から最後まで通してどちらかのみを選択していくとED後にトロフィー獲得となります。意地悪なことに時々一方のアイコンしか出ないことがありますが、その時は「何も言わない」もしくはタイムアウトで何も選ばずに終えると大丈夫です。序盤のデューク号など背景が明かるめの所ではアイコンの絵が見えづらいことがあるのでそこは注意が必要です。

各トロフィーの獲得方法は攻略にて

終わりに

The Dark Picturesシリーズ第1弾ということで、現在2作目のLittle Hopeが発売予定として予告編が本編ED後に流れますが、「ホラーADVシリーズといえばSupermassive Games」というような地位を確立してもらいたいと思います。既読スキップ、ムービースキップなど周回しやすいシステムへの改善で、よくある類似ゲームとは差別化を図れると思うのですが…。
グロ要素を求める方には非常に物足りないと思いますが、グロはそんなに得意じゃないけど、ホラーは好きといった方にはお勧めの1本です!
あくまで周回前提なので、ゲームは1周軽くクリアしたらもういいやという方にはあまりお勧めできませんが、プラチナトロフィーを獲るくらいまでやりこむ方には価格も良心的ではないでしょうか。
ただ、ストーリーも含めめちゃくちゃ面白い!というわけではないので過度な期待は禁物で。
あくまでPS4版のプラチナトロフィー獲得を前提とした感想なので、ただゲームを楽しみたい!という人とは感じ方も違うと思いますが、気になった方はぜひ!プレイしてみてください。
昨今の、追加DLCやデジタルのおまけを詰め込んだだけの高価格editionを買わせるようなゲームに比べるとお求めやすいです。

総評

プラチナトロフィー獲得難易度
★★☆☆☆

1.5よりの2。収集物の情報も動画で網羅できるし、フラグ立てに気を付けて周回するだけなので、時間さえかければの易しい難易度ですね。ただQTEが苦手な人にも救済措置はありますが、うっかりミスで間違った選択をした場合即座にオートセーブされるのでやり直しになる可能性が…。周回が嫌いな人もいるため、この評価となります。


オススメ度
★★★★☆

3.5よりの4。ストーリー、演出、全体的にB級ホラー映画のような感じです。グロ要素を含まないホラーを物足りないと感じるかどうかでも評価は変わってくると思うので万人向けではないのは確か。ただ、通常のソロストーリーと、違うキャラクター視点でのキュレーターズカット、オンラインCo-opのシェアストーリーといった複数のモードが搭載されており、それらをプレイすることによって補完されていくシナリオや、細部の演出などよく作り込まれていると思います。ホラーとして見た場合は★3つくらいですが、ゲームとして見た場合はこれらのシステムを考慮して★4つ。そして価格のお手軽感も含めると、総評して3.5よりの4です。

【PS4】THE DARK PICTURES: MAN OF MEDAN(マン・オブ・メダン) バンダイナムコエンターテインメント [PLJS-36111 PS4 ザダークオブピクチャーズ マンオブメダン]

価格:2,990円
(2020/5/7 12:34時点)

ブログランキング参加してます!

ブログランキング・にほんブログ村へ   

スポンサーリンク