【四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE】レビュー(プラチナトロフィー獲得後)

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注意

このレビューにはネタバレを含みます。
詳しい内容を知りたくない方はご遠慮願います。

概要

コンパイルハートより2017年2月9日に発売されたアクションRPG。
「ゲイムギョウ界」を舞台に4人の女神が架空のオンラインゲーム『四女神オンライン』に挑むという設定。

タイトルにオンラインとあるが、基本的にオフラインでオンライン要素はおまけ程度。というかやる価値がないくらい酷いらしい…。

登場するキャラクターはネプテューヌたちが自分たちそっくりに作ったアバターという扱いのため、女神化が出来ない代わりにNPCとして登場・操作可能。
プレイヤーの操作可能キャラクター数は総勢12名。

Unreal Engine 4を採用しているため、グラフィックのクオリティが向上している(らしい。正直PS3レベルにしか思えない…)

ストーリー

ゲイムギョウ界と呼ばれる世界には4つの国に分かれており、各国はそれぞれ4人の女神が治めていた。

女神の一人であるベール(廃人ゲーマー)が人気オンラインゲーム『四女神オンライン』の新バージョンのクローズドβテストに当選。

ベールは他の3人の女神ネプテューヌ、ノワール、ブランを招待し、
このゲームのテスターとしてログインする。

世界樹リーンヴェルデがそびえる電脳世界(サイバーディメンション)「アルスガルド」にて、四女神の新たな冒険が始まる。

そして、物語は劇中ゲームの運営会社の社員と、四女神オンラインというゲームを破壊しようとしている黒幕とのハッカー対決に展開していく。

ゲームの仕様を逸脱したチートモンスター「チーター」を送り込むも、ネプテューヌ達の検討によりその野望は打ち砕かれ、めでたしめでたし。

みたいな感じだったはず。

ゆるいパロディRPGこそネプテューヌシリーズの真骨頂。

システム

ワールドマップ上でロケーションを選択し、ダンジョンフィールドに潜入する仕様。
各ダンジョンの所々に拠点となる街へ帰還できるワープ地点が存在するため、移動に関してはストレスフリー。

プレイヤーが操作するキャラクター1人とAI操作による仲間3人の計4人でパーティーを編成可能。(戦闘参加メンバーは控えといつでも交代可能)
AIの頭が悪すぎてイライラすることが多々あるのはご愛敬(笑)

街でクエストを受け、ダンジョンで探索・ボスを倒して街に帰還、クエスト達成を報告の繰り返し。
現在のギルドランクによって受注できるクエストのレベルが決まっていて、そのランクのクエストをすべてクリアすると次のランクのクエストが受注できるという仕様。

基本動作は通常攻撃とスキルの2種類。
消費アイテムは装備していないと使えない。
攻撃することで覚醒ゲージが溜まり、最大5本分まで蓄積可能。1本以上溜まっている状態で覚醒が出来、覚醒中はスキルの威力が強化される。
覚醒中にゲージが3本以上残っていれば、覚醒奥義を使える。

出現する敵にはHPともう一つガードゲージがあり、これが0になるとダウンし、与えるダメージも増加する。
基本的に雑魚的にはほとんど意味はないが、ボス戦ではガードを0に崩さないとダメージが通らない為、後半になるにつれてボスが堅くなり、戦闘に時間がかかるようになる。

装備は武器1個、防具1個、ジェム3個のシンプル仕様。
武器と防具は素材を消費して強化することが可能。
ステータス補正が得られるジェムは作成することが出来ず、購入もしくはドロップで入手するのみ。

ステータスには影響しないコスチュームとアクセサリーがあり、キャラゲー好きにはたまらないであろうビューモードも搭載されており、ズーム・回転等であんな角度やこんな角度でも閲覧可能。

経験値は戦闘に参加しているキャラのみが取得できる。
比較的レベルは上がりやすく、全員分のスキルを習得するトロフィーを獲る際も作業感はほとんど感じられなかった。

未だによくわからないのが、起動時のローディング。
毎回「四女神オンラインを起動しています」と表示され、約2分間読み込みに時間がかかる。
SSDにインストールした場合も同じく時間は短縮されなかった。

メインシナリオはチーターを倒した時点でエンディングを迎え、残りの魔王のシナリオやギルドクエストはおまけ程度な感じだが、プラチナトロフィー獲得にはすべてこなす必要がある。

良かった点・悪かった点

良かった点

・とにかくキャラクターが可愛い
・全体的にゆるい感じ
・適当プレイでもクリアできるお手軽感
・カメラ視点のズームイン・ズームアウトの設定が可能
・各キャラの覚醒奥義がカッコイイ

悪かった点
・ミニマップが常時表示されないので不便
・ロックオン機能がイマイチ
・会話シーンでの立ち絵がアニメーションなし
・ボス戦が単調すぎてつまらなく時間がかかる
・フィールドも敵も変わり映えしないのでクエスト消化がただの作業

感想

管理人はネプテューヌシリーズ1作目のリメイク版、超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1+をトロコンした以外、他にシリーズプレイ経験はありませんが、登場人物はなんとなく覚えていたのですんなり入れました。
逆に言うと、本作がシリーズ初プレイの場合プレアブルキャラクターが総勢12名に加えて、ストーリー背景や相関図などわからないまま物語は始まるのでポカーンとなりそうな気がします( ゚д゚)ポカーン

Unreal Engine 4ということですが、全体的なクオリティは高くありません。が、アニメのキャラモデルは忠実に再現されていて可愛いのでOKでしょう(´∀`*)ポッ

戦闘は最初こそまずまず楽しいかなと思いましたが、AIの馬鹿さ加減に加えて、ボスの硬さやロックオン機能の甘さなど、単調作業とイライラで次第につまらなくなりました。
もう少し離れていてもロックオンできた方が快適だし、至近距離にいてもロックオンが反応しないことも。
複数敵が被っている場合、倒した後も完全に消えるまでしばらく当たり判定が残っているため、障害物となり移動できないわ、攻撃が奥の敵に当たらないわというストレス仕様。
また、遠距離攻撃を行えるユニを使用時、至近距離過ぎるとダメージが0になる仕様なのかバグなのかわからないことが多々あり、不満は募るばかり。

後半はボスのガードゲージをちまちま削ってダウンさせてやっとダメージが通る、の繰り返しで完全な作業でした。

と、ここまでは悪いことばかり書いてきましたが、やっぱり何といってもキャラクターが可愛い。これに尽きるのではないでしょうか(笑)

キャラクター12名の中から好きなキャラを選んで操作できる。それだけでもシリーズファンには嬉しいのではと。(ちなみに私はファンでも何でもありません(;^ω^)

プラチナトロフィー獲得の難易度は低く、時間もそこまでかからないのですが、メインとなる戦闘システムとクエスト受注制のストーリー進行に不満があるので、個人的にはPS2並みのグラフィックとはいえRe;Birth1+の方が楽しかったです。
正直、キャラクターが可愛くなかったらクリアすらせずに止めてたと思います。

自分のお気に入りの可愛いキャラを操作して、ゆるい世界観を楽しむアクションRPGという点に何か引っかかればプレイしてみてはいかがでしょうか?

ねっぷねぷにしてやんよ!

総評

総評

プラチナトロフィー獲得難易度
★☆☆☆☆

断然1の低難易度。ほとんどのトロフィーはこまめに祈祷をしながらのストーリークリアと、その後の魔王撃破、ギルドランク8までをクリアする段階で獲れると思います。全キャラのレベルを60程度まで上げればスキルはすべて習得できると思うので、あとは女郎花を覚えたロム・ラムをパーティーに入れてギルドランク4の「カレを探して」のクエスト中にイベントを発生させるだけかと。ちなみに女郎花は「おみなえし」と読みます。
クエスト受注→ダンジョンクリア→達成報告→クエスト受注…
を延々と繰り返すので後半、苦痛になりますが可愛いキャラ達を見て踏ん張りましょう。作業感なくプラチナトロフィーが獲れるというレビューをちらほら見かけたものの、個人的には戦闘もクエストも全て作業感満載でした(´;ω;`)ウゥゥ


オススメ度
★★☆☆☆

キャラゲー好きで、自分好みのキャラクターがいたら迷わず買いでしょう!ビューモードであらゆるアングルから閲覧可能です!
逆に純粋にアクションRPGとしての購入はあまりオススメ出来ないかなぁ。そこまでゲーム性にこだわらないライトユーザーの方は楽しめるかも。
ただ、これはあくまで個人の感想なのでそこだけはご了承願います。実際、管理人もRe;Birth1+で初めてネプテューヌシリーズをプレイしたとき、10年前のゲームだし、キャラゲーっぽいし、こんなものなんだと割り切ってプレイしたらそこそこ楽しめました。それを踏まえて、この四女神オンラインはレビューを見る限り評価が高めだったので買ってみた結果、自分にはあまり合わなかったという結果でした(;^ω^)

ストーリーはチートやハッカーといったオンラインゲーム内外での出来事が混在し、暗いわけでもなくハッピーエンドだし、会話もほのぼのしていて所々にパロディがあって和むしで、システム面をそこまでシビアに見ないのであればオススメかなぁ。ん~、難しいなぁ。

シリーズファンではない目線での感想ですが、読んで下さっている方が購入を迷われた際の判断基準の一つになれば幸いです。

シリーズファンの方、楽しくプレイされた方、もしこのレビューを目にして不快な思いをさせていたら申し訳ありません。あくまで個人の感想です。こんな風に思う人もいるのかと軽く流していただければと。